シェヘラザードの本棚

物語同士のつながりが好き

第二回 天国と地獄~サイコな2人~癖は消えない

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歩道橋の階段から転び落ちた事で心が入れ替わってしまった彩子と日高。

協力関係をやむなく結ぶことになった二人は未知の新生活を送る事になります。

彩子はあきらめるのか?日高の目的は?

果たしてどうなっていくのでしょうか?

入れ替わったあとの表記は以下の通り。

日高(彩子)

彩子(日高)

 

<殺人を明言しない>

彩子(日高)はなぜか自分が殺したとは、はっきり答えません。

 

日高(彩子)容疑を晴らすというのはやってない人の使う言葉よ。

彩子(日高)あーそういう意味ですか?

日高(彩子)やってないの?ひょっとして?

彩子(日高)とっとと選べ!!

 

 

から始まり

 

日高(彩子)どうして田所さん殺したの?

という問いにも動機を述べず

 

日高(彩子)それって犯罪を意識して生きてるってことよね?

彩子(日高)あまり長くなるのもよくないですので

 

 

と、はぐらかす。

 

とにかく彩子(日高)は犯罪の内容に触れられることを極端に嫌がっていますよね。

自分は裏切るような人とは信頼関係が築けない、と言っといて。

そしてせっかく自宅から間一髪でもってきてもらった証拠を捨てない。

コインロッカーに保存している。

 

日高が犯人ではない説もありますがここは一旦彼が犯人だと仮定して話をすると

証拠品の中にも気なるものが二つ。

おそらく殺人のターゲットのリストと「闇の清掃人Φ」と書かれた表紙の漫画らしきもの。

闇の清掃人という言い方からするともしかしたら快楽殺人というより彩子(日高)は必殺仕事人のような役割をしてるかもしれない。

(殺した時点でサイコだろ!!?というのはちょっとおいといて、意味合いとしてね)

 

ある意味では邪道でも結果を残そうとする河原と対比する可能性もありっちゃ、ありですね。

被害者が表の世界で裁けないような事をしているパターンが考えられるので。

 

しかし闇の「清掃人」という言い方からすればハウスクリーニングを生業にしている陸も気になるところ。

 

<入れ替わることで>

びっくりするくらい彩子(日高)は入れ替わりに慣れてるというか順応してますね。

仕事も化粧もセックスもなんの違和感もなく受け入れているというかノリノリでやっています。

一方で日高(彩子)は戸惑いまくり。

とはいえお互いの癖は元の持ち主のまま。

考え事をするときの耳たぶを触る癖と人差し指でとんとんと組んだ腕をたたく癖は変わりません。

身体にしみついてる癖というがこのドラマの中では魂の癖になってるですね。

身体が魂に引っ張られている。無意識に。魂の記憶というか。

魂が身体に閉じ込められているように見えるけれど一方では相互作用をもっていると言ってもいいかもしれません。

そしてその自分では気づかない癖というのは他者によって関知されるところが大きいんですね。

 

 

<余談>

入れ替わった事に気づいた八巻くん凄くないですか?

洞察力もさることながら、おかしいなと思っても発想をそこに飛ばせないし踏み込む事に躊躇するはず。

これもしも八巻くんが犯人とかだったらちょっとまじでへこむかもしれません。

 

<メモ>

日高の殺人のターゲット?リスト

田所仁志(死亡)

志知由美子

柳楽健一

戸塚豊

市川学

藤島悟

久米正彦

大山美里

四方忠良

宍戸直樹