シェヘラザードの本棚

物語同士のつながりが好き

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

竜虎相見える。ミクロなやり取りから戦国というマクロへの問いかけ~おんな城主直虎21話~

前回の隠し子事件からの女達の友情の芽生えから、今回はうってかわって気賀に営業を領主自らかける直虎さん。そこで名前も知らずアドバイスを受けてた「盗賊の頭」と思わぬ形で再会することになりました。ていうか銭を子供に掏られて追いかけたら、逆に捕ま…

王冠を戴くアメリカンアイドル。その名はPresident of the United States of America~さらば白人国家アメリカ~

「二大政党の将来がどうなるかはわからない。ただ言えるのは、アメリカが白い肌に青い目で英語を話す人々の国だった時代は、確実に終わるということだ」――トランプ対ヒラリー、史上最悪の大統領選が暴いた大国の黄昏。在米の人気コラムニスト町山智浩氏が、…

女達は慟哭したのち、再生す~おんな城主直虎20話~

前回はシリアスなテーマ「法と秩序の為政者としての判断と、個人レベルの正しさを通す両立の難しさ」をうまくコーティングして、どたばたコメディの様を見せていました。今回も、しのと直虎の関係性の変化に大笑いしたものの、なかなか心打たれる話だったと…

英雄去りし組織を率いるリーダー『Major Crimes~重大犯罪課』

突然ですが私の好きなタイプをいいますと「理性的だけどその裏に負けないくらい情があって、だけどそれを理性でおさえて行動する。(たまに感情がこぼれるのはよし。むしろ可愛い)」というのがあります。これは男女あんまり関係なくて、男性としても好きだ…

いつか罪と罰を分かち合うその日まで~おんな城主直虎19話~

前回がシリアス回だったので今週はサービス回かな?ブログでキャラ萌えに特化した記事が書けるぞ!ガッハッハ!なんて、阿呆なことを考えていました。すみません。重かったです。話自体は盗賊たちの材木窃盗にまつわる井伊家のてんやわんやな話に、コミカル…

親と目線が対等になる時の衝撃~強父論~

エッセイスト兼タレントで活躍なさっている阿川佐和子さんの父親との思い出をつづった本です。この阿川さんの父親は「山本五十六」などを書かれた小説家の阿川弘之さんですが、絵にかいたような昭和の暴君きわまった頑固おやじといいますか、現代だと速攻ア…

なかない鶴と鳴く犬は。人のステージが変わった瞬間をみてしまった。~おんな城主直虎18話~

今回の「あるいは裏切りという名の鶴」は神回じゃなかったですか?もう第何次小野政次インパクトなの?ってくらいこちらを揺さぶってきてました。好きすぎて言語化も分析もしたくねぇー!!って感じで、心が脳を拒絶している状態だからいつも以上に乱文にな…

記憶を失ってもそこに残る何か~アリスのままで  (原題 Still Alice)

大学で言語学者としてバリバリに働いている50才のアリス。優しい夫は医師。子供達は三人いてそれぞれ自分達の道を進んでおり、絵にかいたような比較的裕福な幸せな家族。それがアリスの若年性アルツハイマーによって徐々に崩れていく。 <若年性アルツハイ…

パックス・イマガーワ(今川家傘下の平和))の揺らぎと小野政次政務官の政策の行方~おんな城主直虎17話~

前回は、内政で国を潤す「富国」で今回は軍事力強化をする「強兵」の話となりました。 新兵器「種子島」(火縄銃)を自国で量産化を目指すものです。 百姓集めの時は遠回りなアドバイスをしてくれた政次も「今川家から謀反の疑い」をかけられるといって軍事…