最近というかほぼ週刊・直虎感想!になりつつあるこのブログです。その脚本家の森下佳子さんについて、最近私は以下のように書きました。 脚本家の森下佳子さんの作品に出てくる人物はキャラクター(虚構)的でありながらどこか生生しさがあって「生」を感じ…
材木を駿府に持ち込む事で今川家からの謀反の疑いを晴らす事に成功した直虎。これに対してご都合主義だと思う方もいるかもしれませんが、私はどちらかというと非常に日本的な会議のまわり方を感じました。意見に正当性や合理性を求められてるというより、そ…
ディズニー作品の中でも名作と名高い「メリー・ポピンズ」。その映画化のために、イギリス在住の作者。パメラ・トラヴァースはアメリカのディズニースタジオへ。だが気難しく頑固な彼女は、製作スタッフのミュージカル化や俳優、舞台のセット案、アニメーシ…
井伊の材木の売り先が決まり喜びに沸く直虎達の一方で、「塩留」という経済封鎖を使い武田を追い込もうとする氏真。他国との情勢がだいぶ不安定になりつつあるようです。今回はそんな暗雲立ち込める今川家に、思わぬ形で巻き込まれる井伊家が、どのようにそ…
慶長十一年、死の床にあった柳生石舟斎が言い遺した言葉。それは、枕頭に侍っていた新陰流の達人にして、陰陽道の術客でもある柳生友景に、朝鮮妖術師との新たな死闘を覚悟させた。古代よりの怨讐をこえて魔界の王を味方にし、魑魅魍魎をも従えた友景は、後…
直虎のヘッドハンティングを「がらじゃねぇ!」といって断った龍雲丸。そんな井伊谷での小さな動きが起こっている中で、外交では今川氏真が武田家の「経済制裁」として「塩留」を行い、国力を取り戻さんとするために、「縁談政策」を推し進めてきました。そ…
今週は直虎感想記事が、一日ずれ込んだので土曜日の方の更新はなしにしようかと思ったんですが、ちょうどいい機会なんでさらっと短く、直虎の脇役陣について超個人的な印象を書いていきたいと思います。タイトルが、「井伊谷カルテット」っていうなら四人だ…
飲みにケーションwith龍雲党で井伊の住民達との親睦を深めた翌日、近藤さんが何者かによって本尊盗まれたと直虎のもとにやってきました。彼の言い分によると、犯人は龍雲丸達ではないかという事でした。引き渡しを要求された直虎ですがなんとか逃がそうと画…
※ネタバレ含みます。大学受験を失敗し、彼女にもフラれた平野勇気。パンフレットの表紙にのっていた美女につられて、一年間の林業プログラムに応募してしまう。しかしそこは携帯電話が圏外になってしまう山奥。荒々しい先輩の飯田ヨキや不便な村から逃げ出し…
前回、直虎は龍雲丸の一党を木材伐採のためにヘッドハンティングしてきました。今回はそんな外部の彼らが、井伊谷の定住民といざこざを巻き起こします。今までもミクロの部分にフォーカスを置いている大河だと述べてきましたが、この話でマクロの波に飲み込…
いまや漫画やアニメーションがいまや世界的広がりを見せています。それの面白さ一つは、題材のバラエティ豊かさなんですよね。恋愛やヒーローや歴史ものなどのメジャーなものから、人があまり知らない職業ものなどありとあらゆるジャンルを網羅しています。…
前回の隠し子事件からの女達の友情の芽生えから、今回はうってかわって気賀に営業を領主自らかける直虎さん。そこで名前も知らずアドバイスを受けてた「盗賊の頭」と思わぬ形で再会することになりました。ていうか銭を子供に掏られて追いかけたら、逆に捕ま…
「二大政党の将来がどうなるかはわからない。ただ言えるのは、アメリカが白い肌に青い目で英語を話す人々の国だった時代は、確実に終わるということだ」――トランプ対ヒラリー、史上最悪の大統領選が暴いた大国の黄昏。在米の人気コラムニスト町山智浩氏が、…
前回はシリアスなテーマ「法と秩序の為政者としての判断と、個人レベルの正しさを通す両立の難しさ」をうまくコーティングして、どたばたコメディの様を見せていました。今回も、しのと直虎の関係性の変化に大笑いしたものの、なかなか心打たれる話だったと…
突然ですが私の好きなタイプをいいますと「理性的だけどその裏に負けないくらい情があって、だけどそれを理性でおさえて行動する。(たまに感情がこぼれるのはよし。むしろ可愛い)」というのがあります。これは男女あんまり関係なくて、男性としても好きだ…
前回がシリアス回だったので今週はサービス回かな?ブログでキャラ萌えに特化した記事が書けるぞ!ガッハッハ!なんて、阿呆なことを考えていました。すみません。重かったです。話自体は盗賊たちの材木窃盗にまつわる井伊家のてんやわんやな話に、コミカル…
エッセイスト兼タレントで活躍なさっている阿川佐和子さんの父親との思い出をつづった本です。この阿川さんの父親は「山本五十六」などを書かれた小説家の阿川弘之さんですが、絵にかいたような昭和の暴君きわまった頑固おやじといいますか、現代だと速攻ア…
今回の「あるいは裏切りという名の鶴」は神回じゃなかったですか?もう第何次小野政次インパクトなの?ってくらいこちらを揺さぶってきてました。好きすぎて言語化も分析もしたくねぇー!!って感じで、心が脳を拒絶している状態だからいつも以上に乱文にな…
大学で言語学者としてバリバリに働いている50才のアリス。優しい夫は医師。子供達は三人いてそれぞれ自分達の道を進んでおり、絵にかいたような比較的裕福な幸せな家族。それがアリスの若年性アルツハイマーによって徐々に崩れていく。 <若年性アルツハイ…
前回は、内政で国を潤す「富国」で今回は軍事力強化をする「強兵」の話となりました。 新兵器「種子島」(火縄銃)を自国で量産化を目指すものです。 百姓集めの時は遠回りなアドバイスをしてくれた政次も「今川家から謀反の疑い」をかけられるといって軍事…
〈物語の擬人化〉 「キャプテン翼」の翼くんのように「物語」が幼いころからの友人でした。幼稚園の頃なんかはホント友達がいなくて、だけど不思議とつらさがなかったのは、絵本やアニメがあったからだと思います。母が毎晩、読み聞かせをしてくれるたびにこ…
前回、寿佳尼に「民を潤す事」がマニフェストの最優先事項と提示した直虎さん。今回はその政策の具体的実行力が問われる話となりました。 「国の土台は『食』と『安全』にあり。」と考えてる私ですが、それだけでは発展はありえないでしょう。もうワンランク…
大好きな作品を誰かと語り合った時、好きなポイントが全然違った!!って経験はありませんか?例えば、「おんな城主直虎」のどこがいい?って意見をきいたら、「役者さんの演技がいい」「音楽がいい」「脚本がいい」などのふんわりした理由から「直虎・直親…
前回は、井伊の内政問題を扱っていました。今回は外交になります。昔から上下関係の同盟関係をもつ国の関係は非常にバランス感覚をとるのが大変です。独立した一国としてのアイデンティティを守る事と安全保障のためには従順でなければならないという現実の…
前回の記事で「愛情や友情の絆」からこぼれ落ちてしまった人達はどうすればいいのだろうか?という問いに、「職業意識の高潔さが彼ら彼女らを救うんだ。」と私は結論づけました。ただしこれはちゃんとした強い目的意識をもった組織人の話なので、もうちょっ…
Twitterのほうでは、「政次がね、政次は~、政次ったら」とほぼほぼ政次botになっている私ですが、この話をみる限り、彼はどうも官僚タイプの人間で上に立つ政治家タイプではないんですよね。ほんと「シン・ゴジラ」みたく霞が関あたりで勤め上げた方がよっ…
タイトルで「プロの矜持が救うもの」って書きましたが、それに踏み込む前に「愛情や友情の絆」が救うものについて説明していきたいと思います。ここでいう「救う」って何から誰を救うのか?というと、残酷な世界や親の負の遺産から食いつぶされそうな子供達…
いや、ほんと面白いですね。毎回、感想かかないぞ!!とりあえず週一ペースでブログ更新☆とか心に決めていたのにそんな自分に徳政令(←使い方違う)です。とはいっても軽く触れる程度であらすじとかは、とばしまくりなのであしからず。 さて、ブログの題名か…
周りに、「光源氏」のことどう思う?と聞くと、「あぁ~。なんかかなりプレイボ-イって感じで嫌だよね。どんだけ女の人泣かすの?」とか 「いやいや、あの時代はあれが普通だし。むしろ生活面倒みてるからいいんじゃない?」と賛否両論な男性でした。私はと…
12話まで視聴して、このドラマはどんなドラマかと聞かれれば、 「土着の狭い共同体と『家』。濃い血縁関係が生み出す閉塞感。それらのしがらみがあるゆえに、乱世というパラダイムシフトについていけない者たち。そして・・・」といったところでしょうか。特…