シェヘラザードの本棚

物語同士のコネクションを探して

青い自分で人生を乗り回す、またはロードローラー鈴愛~半分、青い。~

大河を見てた時にも思ったのですが、長期間にわたる物語が完結する時は言葉に出来ない気持ちがこみあげてきます。平日、毎日15分ずつという視聴習慣は確実に自身の「生活のメロディ」になっていたと思います。 アイデア アーティスト: 星野源 出版社/メー…

井伊直虎と三澄ミコトの二人のヒーロー性についてのショートメモ~おんな城主直虎・アンナチュラル~

連続で視聴したからなのか、この二人の共通性があるような気がしてちょっとここに書いておきたいと思います。(いまさらながら!)といっても記憶があいあまいなとこがあったり、考えがまとまってなく、非常にふわふわしたものとなりますので暖かな目で読ん…

家族の中の境界線を抱きしめて~歩いても 歩いても~

是枝監督の「万引き家族」がカンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞しました。 好きな監督さんなので本当に嬉しいです。 という事で今回、数ある監督の作品からお気に入りの映画である「歩いても 歩いても」についての感想をさらっと短めに書いていきたいと…

源氏物語に異世界トリップした俺は悪役女御の元で陰陽師になったんだが~十二単衣を着た悪魔~

59もの会社から内定が出ぬまま大学を卒業した二流男の伊藤雷。 それに比べ、弟は頭脳も容姿も超一流。ある日突然、『源氏物語』の世界にトリップしてしまった雷は、皇妃・弘徽殿女御と息子の一宮に出会う。 一宮の弟こそが、全てが超一流の光源氏。 雷は一宮…

伽藍堂の王子様。愛すべき井伊直親~おんな城主直虎~

注意 直親への妄想が爆発してます! いまやスケコマシと名高い直親ですが、この物語の中で、自分から遠い場所で幸せになって欲しい男ナンバーワンが彼でした。己の顔面偏差値の高さを無意識レベルで活用してるとこ、嫌いじゃない、むしろ好き。だけどそれは…

新年のご挨拶2018+雑記

あけましておめでとうごさいます。 昨年からブログを開始して、まだ一年たっていませんが、なんとか週1ペースで更新してきました。 といっても、後半は直虎の記事一色でしたが。 本当は小説・映画・漫画・ドラマ・アニメなどの物語で個人的萌えデミ―賞みたい…

君が生きる大河。君と生きた大河。~おんな城主直虎・総評~

直虎が終わってちょっとほわほわしています。もともと脚本家の森下さんの作品に出てくる登場人物達はキャラクター的でありながら、どこか生々しさ残していて、本当に彼らの人生を共に追体験するような感覚に捕らわれるんですよね。物語の人物でありながら「…

落ちた涙は天へと昇り、やがて恵の雨となる~おんな城主直虎50話~

とうとうこの日がやってきました。最終回です。本能寺の変により信長は死にます。そのどさくさにまぎれて三河へ舞い戻った家康は、弔い合戦と称して甲斐・信濃への侵攻を開始しました。一方、直虎は明智の謀反により、その子供である自然の身の安全に奔走す…

信長という尖ったダイアモンド。そして第三の選択を掴むビー玉達。~おんな城主直虎49話~

信長から安土城に招かれた家康達。しかしこの宴は自分達を殺すための罠であると、氏真を通して光秀から聞かされていました。それを逆手にとり、この機に信長暗殺計画に協力要請された家康。そこで万千代は直虎に三河への脱出ルートの確保をして欲しいと頼み…

加害者と加害者もしくは被害者と被害者の狭間で~おんな城主直虎48話~

武田滅亡は叶ったものの、信長の影響により瀬名・信康を失い、人材を丸抱えするという策を潰された家康。そんななか、少しでも明るくと徳川は宴会は開きます。が、なんとその信長から甲斐からの帰り道のもてなしを要求されました。今回はこの信長浜松観光ツ…

遺志を継ぐ者の意思の感染~おんな城主直虎47回~

信康、瀬名を失った家康を支えていく万千代。この死を無駄にしないためには、彼らの遺志を宿し勝利をいつの日かおさめる事。家康の止まりかけそうだった時が万千代によって新たに動き始めました。一方、直虎の方も自分の命の使い道を「戦なき世」を目指すべ…

不器用な悪女の最期の一手~おんな城主直虎46回~

武田との内通の疑惑により、信長から信康の命を差し出すよう言われた家康。表立っては言う通りに動きますが、裏では城を転々と移動させることで時間稼ぎをます。そのあいだに北条と結ぶことで、それを手土産に助命を嘆願しよう画策する徳川勢。しかし瀬名が…

恩賞の行方の裏には罪と罰~おんな城主直虎45回~

前回、家康への暗殺者を捕えた万千代。この働きが認められ、家臣の一人として末席を与えられました。今回はこの万千代の「功」から始まっていく悲劇のプロローグを見てるようでつらかったです。当たり前の事ですが戦国において誰かが「恩賞」を勝ち取るとき…

井伊谷のばらを照らした太陽~おんな城主直虎44話~

初陣を飾る事となった万千代・万福コンビ。やっと戦に参戦でき、武功がたてられるかも!意気込む万千代ですが軍議にも参加させてもらえません。しかし家康を狙う間者を見事に捕え、一万石を与えられる事になります。が、色小姓としての手柄と周りに思われて…

今いる僕らは、名もなき民の轍の上に~おんな城主直虎43話~

武具の手入れを丹念に行った事が認められ、小姓にあがることができた万千代。今回、他の小姓達に冷たくされながらも奮闘する万千代を見る事ができました。一方、井伊谷では長篠に木材を届けた事がもたらしたある問題について書かれています。万千代の話も井…

弱点を鎧に、欠点を剣に、くじけぬ心を胸にせよ。~おんな城主直虎42話~

材木を届ける事で手柄を立て、初陣を飾ろうとした万千代。だけど直虎の策により留守居となってしまいまいた。この万千代が可愛くて可愛くてですね。ふてくされつつも頑張り、横取りされてしまい落ち込むも、それを家康が確かに見てくれていた事の喜びが思わ…

世界の片隅は、されど中心でもありて~おんな城主直虎41話~

先週、今週とバタバタした中で風邪をひいてしまい記事の更新が遅れました。ちょっとでも体調を崩すとこうやって遅れがでるというのに、長丁場である大河に携わる製作陣の皆様には頭が下がる思いです。なんにでもいえることですが、体力が一番大事なのだと身…

君の君のための、君のためだけではない命~おんな城主直虎40話~

いよいよ万千代の徳川奮闘記が始まりました。草履番からのスタートで順風満帆とはいきませんが、多くの人たちが彼に愛情をむけ、見守っている。それは万千代の実父の直親が井伊谷に帰ってきた時に、おじじ様を含め、多くの人たちが彼こそが希望なのだと眼差…

笑うコダヌキ、泣くコトラ~おんな城主直虎39話~

直親の13回忌がとりおこなわれるという事で、虎松が6年ぶりに井伊谷に帰ってきました。この虎松が物語の新たな風となり吹き込んできました。。風というには荒々しく、嵐のような男の子でしたが。基本的にはここからは彼の出世の物語が話の中でたちあがっ…

龍は天に、虎は地に~おんな城主直虎38回~

武田軍の侵攻に開戦しようとする近藤に対し、直虎は兵力となる百姓達を隠すことで戦を避けようとしました。兵糧となる食べ物さえもっていかれた信玄はもちろんおかんむり。そこで彼は井伊谷の里のすべてを焼き払ってしまいました。以前、直虎の事を 英雄でも…

逃げていい。嫌いでいい。許さなくていい。闘ってるから、闘わなくてもいい。~かがみの孤城~

あなたを、助けたい。 学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――なぜこの7人が…

二つの顔を行き来して~おんな城主直虎37話~

家康が氏真と和睦を結ぶことで、一時の平和を手にいれた井伊谷。井伊家の再興をあきらめる事で、新たな生活が各々始まりました。直虎は還俗し農婦となり、直之・高瀬は近藤に仕え、方久は薬の行商を始めて、祐椿尼は寺に身を寄せてます。それぞれが近藤の元…

井伊谷のいちばん長い日~おんな城主直虎36話~

twitterで足を負傷して、もう歩けなかったもしれなかった近藤さんが歩み始めた時、「クララみたいだね!」という感想を見かけましたが、この回はまさしくアルプスの少女のごとく第一回の「井伊谷の少女」の直虎の原点が、問われるようなお話でした。そして今…

神様、その嘘は愛ですか?~PK ピーケイ~

留学先で悲しい失恋を経験し、今は母国インドでテレビレポーターをするジャグーは、ある日地下鉄で黄色いヘルメットを被り、大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の飾りをつけてチラシを配る奇妙な男を見かける。チラシには「神さまが行方不明」の文字。ネタ…

瓦礫の下の消えない灯火~おんな城主直虎35話~

二回連続でハードな展開だったので、今回は寂しさと穏やかさと笑いと明日への希望がつまってました。ただし、このあとお怒りモードの武田が来るんですが。いやぁ、ほんとあのお方はいつ来るのでしょうか?さすがに次回はないとは思いますけど次々回あたり怪…

性と彼女らと制服と~荒ぶる季節の乙女どもよ~

あなたの“はじめて”を、わたしにください──。和紗たちは文芸部に所属する女子5人。部が「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じた「セックス」の一言……。その瞬間から、彼女たちは“性”に振り回され始める。 (amazon 紹介文より)…

そして虎は、荒野を駆ける~おんな城主直虎34話~

政次の死でショックを受けたので、次回からはしばらく明るい話でよろしくな!と、思ってたところで今回のお話。しかも武田はまだ来てないという。ちょっとこっちは精神的にぼろぼろで頭が正常に働いてない中、感想をまとめていきたいと思います。 <政次が死…

生徒会ものとお仕事ものの中間点に~ある日うっかりPTA~

基本的にPTAというのは学校ごとに――これを専門用語で単位PTAというのだけど――独立した組織だ(PTAの常識 その2)。戦国時代の日本は、各地に大名がいて、それぞれに違った組織や、家訓と呼ばれる法律を作って勝手に領地を運営していた。あれに近い…

なかない鶴は呪詛を吐きながら愛を鳴く~おんな城主直虎33話~

今回、言葉になりませんでした。言葉にできないほどの感情があふれてきて、ちゃんとブログに感想をおとしこめるか、自信がないまま書こうとしています。なにを書こうと、自分が受け止めた気持ち以上の事をちゃんと言語化できてはいないと思います。だけどこ…

因果は巡れど、愛する事をやめず人は歩む~おんな城主直虎32話~

駿河へは武田が、遠江へは武田が侵攻することによって今川家が窮地に立たされています。乱世の火花が散る中で、昨日の敵は今日の友の名の通り、誰が敵でも味方でもおかしくありません。一体、何が、どの道が正しい答えなのかわからない中で己で考え歩んでい…